三十代のはじまり。
なんてことはない。
今日も薬を10種類近く飲み、安静にしてるだけだ。
もう生きる気がない。
恋愛なんて、よくよく考えたら私に向いているゲームではない。
恋愛というゲームで私に与えられている役割では、とても愉快に遊べるものではない。
寧ろ、無愉快極まりない役回りしか来ないのだ。
なのに、わざわざこのゲームにのってカモになってやる必要なんてなかったのだ。
私が、女性と話そうとすると、彼女らは警戒する。
彼女らが、私の恋愛対象になるのではないかという不安が見て取れる。
まぁ、かわいそうに。
彼女らがそう感じるのは、そういった環境に置かれているからだろう。
恋愛脳。
彼女らは、好きではない「キモい男」たちからの好意を日々、避けながら生活しているのだ。
大変だろう。
毎回、勘違いする男から逃げているのだ。
なるほど、大変だ。
そして、俺は「もっと可哀そう」だ。
もはや、恋愛する気などなくても、そんな下心もった「キモい男」に勝手に分類される。
これが生まれてこの方、中学生時代から続いている私の「恋愛」だ。
もう、うんざりだ。
「純情」もくそもない。
私に貼られる印象は「キモい」ただそれだけ。
恋愛が下手くそな、中学生ってだけでこれだ。
中学生はそんなにスマートなのか?
まぁ、もういい。
もはや三十路。
解放された。
知り合いは、子供をつくり、日々苦しそうに仕事をしているように見える。
もういい。