灰とヒッコリーのバット

発達障害と精神疾患に悩まされている男の生活

異質なものとして生きる事。それ自体を忘れる事。

■普通への憧れを捨てて

「普通」なんてものは存在しないという事を知っている。

しかし「普通」は存在していなくても「普通ではない」は確実に存在している。

私は「普通」に憧れていた。普通に学生生活を送りたかった。

普通に働いて、正社員になりたかった。結婚も子育てもしたかった。

昔から「普通」という理想に憧れていた。

でも大人になって「普通」なんて存在しないことを知った。

しかし、私には「普通でない人」という要素が残った。

発達障害者、精神疾患。働けない。自立した生活ができない。

普通は存在しないのに、普通ではない私が残った。

これからどのようにして普通ではない自分を社会に売り込んでいけばいいのだろう。そんな余裕が社会にはあるのだろう。

あるのだとしても私の身近にはないのかもしれない。